屋根塗装について
屋根塗装の遮熱塗料は実際どう?効果やメリット・デメリット
屋根塗装には、太陽光を反射して熱の吸収を抑える「遮熱塗料」が使われることがあります。
夏場の暑さが少しでも和らぐようにと、遮熱塗料による施工をお考えの方も多いのではないでしょうか?
でも、暑さに対して実際に効果があるのかが気になるところですよね。
そこで本日は、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「屋根塗装に使われる遮熱塗料」について詳しく解説しました。
本記事では、以下のような内容をご紹介しています。
・遮熱塗料の特徴
・遮熱塗料のメリットとデメリット
・おすすめの遮熱塗料3選
最後に、遮熱塗料の効果をアップさせる3つのコツもお伝えしております!
遮熱塗料にご興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
屋根塗装の「遮熱塗料」とは?
屋根塗装に使用する「遮熱塗料」には、太陽から降り注ぐ近赤外線を反射して、屋根材が熱を吸収するのを抑制する機能があります。
屋根材の表面温度が上がるのを防ぐことができるため、熱による屋根材の劣化や2階の部屋の温度上昇を抑える効果が期待できる塗料です。
遮熱効果の高さは、「日射反射率」で求められます。
日射反射率が40%以上の塗料が遮熱効果があるとされており、数値が大きくなるほど遮熱効果が高いということになります。
この日射反射率は、塗料メーカーが発行しているカタログやHPで確認することが可能です。
屋根塗装に遮熱塗料を使用する効果
屋根に遮熱塗料を塗装することで、室内の温度上昇を和らげる効果が期待できます。
日本ペイントが行った実験では、工場の屋根に遮熱塗料の「サーモアイ」を塗布したところ、室内温度が4℃削減できたとの結果が出ています。
屋根材の表面温度は、遮熱塗料を塗布した場合とそうでない場合とでは20℃近くも差が出ており、効果は歴然です。
(※建物の断熱構造や窓の大きさなどによって効果は異なります。)
ただ、遮熱塗料を塗布したからといって、それだけで屋内が外気温より涼しくなることはありません。
あくまで暑さを柔らげることができるだけなので、あたかも暑さに対して劇的な効果があるかのように宣伝をしてくる営業マンには注意してください。
遮熱塗料の耐用年数
屋根塗装用の遮熱塗料の耐用年数は、10〜20年のものが一般的です。
普通のシリコン塗料の耐用年数が8〜12年ほどとされているので、遮熱塗料の方が約2倍長持ちする計算となっています。
遮熱塗料の価格相場
遮熱塗料の価格相場は、1平方メートルあたり4,000〜5,000円が相場となっています。
主流とされているシリコン塗料の目安が「2,300円〜/平方メートル」なので、普通の塗料と比べると塗料の単価は割高です。
しかし、先ほども述べたように、遮熱塗料の耐用年数は長くて20年と非常に耐久性に優れています。
耐用年数が長いと、それだけ塗り替え塗装の回数を減らすことができるため、長い目で見るとそこまで高すぎるということはありません。
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遮熱塗料がおすすめの屋根材
遮熱塗料は、以下の屋根材におすすめです。
- スレート瓦
- 金属屋根材
スレート瓦も金属屋根材も、瓦に比べて薄く作られているため、太陽光の熱が屋根裏に伝わりやすくなっています。
また、ガルバリウム鋼板やトタン屋根など、金属を使用しているものは、熱伝導率が高く屋根の表面温度が高くなりやすい屋根材です。
これらの屋根材に遮熱塗料を施すことで、夏場に屋内の温度が急激に上昇するのを防止することができます。
「遮熱塗料」と「断熱塗料」の違い
名前が似ている「遮熱塗料」と「断熱塗料」には、保温機能の有無があるかどうかという決定的な違いがあります。
先にも述べた通り、遮熱塗料は熱を反射する機能がありますが、室内の熱が外に逃げるのを防ぐ効果はありません。
一方、断熱塗料は外気温を屋内に侵入させにくくする効果があります。
エアコンによる冷気や、暖房で温まった空気が外に漏れにくいため、夏も冬も快適に過ごすことが可能です。
遮熱塗料の3つのメリット
遮熱塗料には、以下の3つのメリットがあります。
- 夏場の気温上昇を柔らげる
- 耐用年数が長い
- 劣化に強い
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
①夏場の気温上昇を柔らげる
遮熱塗料は、太陽光の熱を反射させる機能を持った塗料です。
屋根材が熱を吸収しにくくなる分、屋根裏に熱が伝わりにくく、室内の温度上昇を柔らげる効果があります。
エアコンの効き目が良くなるため、省エネ対策にもおすすめです。
②耐用年数が長い
遮熱塗料は、熱の影響を受けにくいため、一般のシリコン塗料よりも耐用年数が長めです。
3階建ての家屋や別荘など、こまめなメンテナンスが難しい現場にもうってつけだといえます。
③劣化に強い
遮熱塗料は、劣化に強く耐久性に優れているのも魅力の1つ。
屋根塗装は、紫外線や熱の影響で塗膜が劣化して行くものですが、熱に強い遮熱塗料は屋根材を長期間にわたりしっかり保護します。
見た目の美しさを長持ちさせたい方にも、遮熱塗料はもってこいです。
遮熱塗料の3つのデメリット
メリットの次は、遮熱塗料のデメリットもみていきましょう。
遮熱塗料のデメリットには、以下の3つがあります。
- 価格が高い
- 汚れが付くと性能が発揮できない
- 寒い地方には不向き
それぞれについて説明していきます。
①価格が高い
遮熱塗料は、普通の塗料に比べて製品の価格が高いのがデメリット。
安いシリコン塗料であれば、1平方メートルにつき2,000円ほどで販売されていますが、遮熱塗料は4,000円〜と価格のハードルが高めです。
ただ、先にも述べた通り、耐用年数が長いためメンテナンスの期間を延ばすことができます。
「1度の施工価格は高くても、工事の回数を減らすことで長い目で見た節約がしたい」という方にはおすすめです。
②汚れが付くと性能が発揮できない
遮熱塗料は、塗膜に汚れが付着すると、近赤外線を跳ね返すことができなくなり、十分な性能を発揮できなくなります。
屋根は高いところにあるため、普段から目に入りにくく、知らない間に埃や苔などの汚れが溜まりやすい場所です。
気になるようであれば、5年に1度を目安に業者による点検を受けると良いでしょう。
③寒い地方には不向き
遮熱塗料は、断熱塗料と違って保温機能はないため、寒い地域にはあまり向いていません。
屋内の熱を留めておく効果はないため、夏が短く冬が長い北国では、遮熱塗料の恩恵があまり受けられない可能性があります。
おすすめの遮熱塗料3選
ここからは、遮熱塗料のおすすめ製品を3つご紹介します。
ぜひ、塗料選びの参考にしてください。
アステックペイント「スーパーシャネツサーモF」
アステックペイントの「スーパーシャネツサーモF」は、顔料に特殊な無機成分を配合。
非常に優れた耐候性と遮熱性を誇ります。
色褪せに強いため、塗り立ての美しさを長持ちさせたい方に一押しの塗料です。
エスケー化研「クールタイトF」
エスケー化研の「クールタイトF」は、材料に特殊セラミック成分を採用。
一般の遮熱塗料よりもしっかり熱を跳ね返し、遮熱効果が長続きするのが特徴です。
カラーバリエーションも豊富なので、塗装の色選びにこだわりたい方にも良いでしょう。
日本ペイント「サーモアイ4F」
日本ペイントの「サーモアイ4F」は、下塗りにも遮熱効果のある塗料を使用することで、上塗り材だけでは跳ね返しきれなかった近赤外線をダブルでカット。
高い遮熱効果を発揮するため、夏場も快適に過ごせます。
一般的な家屋においても、電気代を約27%削減できたとのデータもあるほど。
外気の熱が部屋にこもって困っているという方におすすめの塗料です。
遮熱塗料の効果を上げる3つのコツ
ここからは、屋根に塗装した遮熱塗料の効果を最大限に発揮させるためのコツを3つご紹介します。
①明るい色を選ぶ
遮熱塗料の効果を上げるなら、明るい色を選ぶことがポイントです。
明るい色は暗い色に比べて日光をよく反射するため、効果がしっかりと発揮できます。
遮熱塗料の効果が一番現れるのは「白色」ですが、汚れが目立つのが気になるという方には「明るいグレー」や「シルバーに近い色」がおすすめです。
②遮熱シートと併用する
遮熱塗料は、「遮熱シート」と一緒に使用することで、家全体の遮熱効果がアップします。
DIYで遮熱シートを施すなら、ホームセンターで購入したものを窓に貼るやり方がおすすめです。
屋根に遮熱シートを張るのであれば、高所での作業はご自身で行わず、業者に依頼するようにしてください。
③低汚染性の製品を選ぶ
遮熱塗料を選ぶ際は、低汚染性に優れたものをチョイスするのがコツです。
先にもお伝えしたように、遮熱塗料の塗膜に汚れがつくと、光を反射する力が弱くなってしまいます。
汚れが付きにくい低汚染性のある製品を選べば、雨で汚れが自然に流れ落ちるため、埃や砂が付着しづらく、遮熱効果も長期間持続します。
まとめ
今回は、屋根塗装に使用する「遮熱塗料」について詳しく取り上げました。
太陽光の近赤外線を跳ね返す遮熱塗料を屋根に塗布することで、屋根の表面温度の上昇を防ぐことが可能です。
それにより、夏場に屋内が暑くなりすぎるのを和らげる効果が期待できます。
屋根材を熱からまもってくれるため、塗膜が劣化しにくく、メンテナンスの頻度を減らせるのも遮熱塗料の特徴でした。
「屋根の美しさをなるべく長続きさせたい」という方にも、遮熱塗料はおすすめです。
神奈川県横浜市・川崎市で屋根塗装をお考えの方は、ぜひ神奈川県横浜市・川崎市の屋根・外壁塗装専門店「浜翔ペイント」にご相談ください。
屋根塗装の塗料には、さまざまな性能を持つ商品が販売されています。
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