外壁塗装について
【外壁塗装】シリコン塗料の特徴は?フッ素塗料との違いも解説
外壁塗装において主流ともいわれている「シリコン塗料」。
見積もりを依頼すると、必ず言っていいほどシリコン塗料のプランが選択肢に入っています。
耐久性とコストパフォーマンスが良いことが人気の理由ですが、
「他にもどのような特徴があるか知りたい」
「シリコン塗料のデメリットはないの?」
「フッ素塗料との違いは?」
などといった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「外壁塗装のシリコン塗料」について分かりやすく解説しました。
・シリコン塗料の特徴
・シリコン塗料のメリット・デメリット
・シリコン塗料の価格相場
などをご紹介しています。
実際にシリコン塗料を選ぶ際のポイントや、おすすめの塗料もご案内しているので、外壁塗装をお考えの方はぜひチェックしてください!
外壁塗装の「シリコン塗料」とは?
早速、外壁塗装に多く使用されているシリコン塗料の特徴をご紹介していきます。
シリコン塗料の特徴
「シリコン塗料」は、シリコン樹脂とアクリル樹脂を材料とする塗料です。
正式名称は「アクリルシリコン塗料」ですが、俗にいう「アクリル塗料」とは別の塗料になっています。
シリコン樹脂は性質が安定しているため、紫外線などの影響に強いのが特徴です。
また、価格も高すぎなことから人気を集めており、シェア率はNo.1とも言われています。
シリコン塗料の耐用年数
シリコン塗料の耐用年数の目安は、10〜13年程度とされています。
他の塗料と耐用年数を比較してみました。
塗料の種類 | 耐用年数の目安 |
アクリル塗料 | 3〜8年 |
ウレタン塗料 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 10〜13年 |
住環境によっては、シリコン塗料のほうがアクリル・ウレタン塗料の倍近く長持ちする計算です。
アクリルやウレタン塗料の方が施工価格は安めですが、次回のメンテナンス時期までの期間が短く、またすぐに塗り替えが必要になってしまいます。
塗り替えの度に足場代や人件費などの工事費用がかかるため、シリコン塗料のようにある程度耐用年数が長い塗料を選ぶ方が長い目で見ると経済的です。
外壁にシリコン塗料を使用するメリット
ここからは、シリコン塗料のメリットをご紹介していきます。
①耐候性に優れている
シリコン塗料は、太陽光の熱や紫外線に強く、耐候性に優れています。
性質が変化しにくく色褪せに強いため、劣化が早いとされる屋根塗装にも使用されます。
②綺麗が長持ちする
シリコン塗料は、砂や埃などが塗膜表面に付着しづらく、綺麗さが長持ちするのが特徴です。
塗膜が硬く親水性に優れているので、外壁についた汚れが雨で簡単に流れてしまいます。
美観を維持したい方にもおすすめです。
③美しい艶感が長く続く
シリコン塗料は光沢保持率が高く、外壁表面の美しい艶感が長持ちします。
艶があると新築のようなフレッシュな見た目になるので、外観をガラッと綺麗にしたい方にもうってつけです。
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④ラインナップが豊富
シリコン塗料は多くの塗料メーカーが製造・販売しており、色や性能の種類が豊富。
こだわって塗料を選びたい方におすすめの塗料です。
外壁の劣化状況や住環境に応じた製品を探しやすいのもメリットの1つといえます。
外壁にシリコン塗料を使用するデメリット
メリットの多いシリコン塗料ですが、いくつかのデメリットもあります。
実際に塗装してから「思っていたのと違った…。」と後悔するのを防ぐために、デメリットもあらかじめ把握しておくと安心です。
①フッ素塗料・無機塗料には耐久性が劣る
耐久性の良さが魅力のシリコン塗料ではありますが、グレードが上のフッ素塗料や無機塗料に比べると耐久性は低くなります。
以下に、それぞれの耐用年数をまとめました。
塗料の種類 | 耐用年数の目安 |
シリコン塗料 | 10〜13年 |
フッ素塗料 | 15〜20年 |
無機塗料 | 20年以上 |
比較してみると、無機塗料の耐用年数は圧倒的に長くなっています。
無機塗料は、セラミックやケイ素など、紫外線の影響を受けにくい無機物を材料としているため、非常に長持ちするのです。
ただ、機能性が高くなるほど、それだけ塗料の値段も上がります。
耐用年数が長いのでメンテナンスの回数を減らせるというメリットがありますが、どうしても1回の工事費用は高くなりがち。
「予算の関係上、工事費用は安い方が助かる」という方には、ある程度の耐久性があり、価格も手頃なシリコン塗料がおすすめです。
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②モルタル外壁への塗装は注意が必要
ひび割れが起きやすいモルタル外壁にシリコン塗料を使用する際は注意してください。
シリコン塗料の塗膜は硬いため、モルタル外壁にひび割れが起こると、一緒に塗膜も割れてしまうリスクがあります。
モルタル外壁にシリコン塗料を塗装するのであれば、弾性の高い下塗り材を使用するなど、モルタル外壁に適した対応が必要です。
シリコン塗料とフッ素塗料の違い
「フッ素塗料」は、シリコン塗料の1つ上のランクに位置しており、比較の対象としてよく挙げられます。
そんな両者の特徴を以下にまとめました。
シリコン塗料 | フッ素塗料 | |
特徴 | シリコンとアクリルを材料とする。 | 蛍石からなるフッ素樹脂を材料とする。 |
1m2あたりの価格相場 | 1,800〜3,500円 | 3,000〜5,000円 |
耐用年数の目安 | 10〜13年 | 15〜20年 |
メリット | ・汚れがつきにくい
・劣化に強い ・種類が豊富 |
・撥水性が高く耐久性に優れている
・色褪せに強い ・防カビ防藻性に優れている |
デメリット | ・フッ素塗料より耐用年数が短い
・外壁材によってはひび割れのリスクがある |
・塗装の工事費用が高い
・外壁材によってはひび割れのリスクがある ・再塗装に高い技術を要する |
フッ素塗料の方が耐用年数が長く、より耐久性に優れているため、塗料の単価は高めです。
その分工事費用が高くはなりますが、塗り替えの回数を節約できるため、メンテナンスが大変な別荘や3階建ての住宅などによく選ばれています。
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シリコン塗料の価格相場
シリコン塗料の1m2あたりの価格相場は、1,800〜3,500円です。
他の塗料との価格相場の比較が、以下になります。
塗料の種類 | 価格相場/m2 | 耐用年数の目安 |
アクリル塗料 | 1,000〜1,800円 | 3〜8年 |
ウレタン塗料 | 1,400〜2,500円 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 1,800〜3,500円 | 10〜13年 |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円 | 15〜20年 |
無機塗料 | 5,000〜5,500円 | 20年以上 |
価格と耐用年数を見比べてみても、シリコン塗料がちょうど真ん中に位置しているのが分かります。
なお、当社浜翔ペイントでは、以下のようなシリコン塗装プランをご用意しています。
日本ペイントシリコンプラン
■使用する商品:オーデフレッシュSi100Ⅲ
■耐用年数の目安:15年
■価格:649,000〜(税込)
SK化研シリコンプラン
■使用する商品:セラミシリコン
■耐用年数の目安:13年
■価格:605,000〜(税込)
塗装にかかる費用は、家屋の構造や外壁の劣化具合によっても大きくことなります。
詳細を確認したい方は、ぜひお気軽に無料のお見積もりサービスをご利用ください。
シリコン塗料を選ぶ際の3つのポイント
ここからは、シリコン塗料を選ぶ際にチェックしてほしいポイントをご紹介します。
①シリコン樹脂の割合をチェック
シリコン塗料を選ぶ際は、シリコン樹脂がどれくらい配合されているか割合をチェックすることをおすすめします。
先にもお伝えした通り、シリコン塗料はシリコン樹脂とアクリル樹脂を混ぜて作られています。
「Aの塗料はシリコンが多いけど、Bの塗料はシリコンが少ない」というように、製品によって材料の配合率が異なるのです。
塗料に含まれるシリコンの量で、以下のような違いが生まれます。
- シリコン含有率が低い…価格は安いが耐久性はいまいち(シリコン含有率20%以下のもの)
- シリコン含有率が高い…価格は高いが耐久性に優れている(シリコン含有率40〜60%のもの)
価格の安さだけで塗料を選んでしまうと、「シリコン塗料と銘打っていても実際は全然シリコンが入っていなかった…」という事態になりかねません。
見積もりを依頼した際は、見積書に記載されている塗料の名称を確認し、メーカーがHPに掲載しているカタログを見て確認すると良いでしょう。
カタログに記載がなければ、お客様窓口に問い合わせるのも1つの手です。
②水性塗料か油性塗料かをチェック
シリコン塗料は、使用する希釈材によって「水性塗料」と「油性塗料」の2種類に分けられます。
違いを、以下にまとめました。
水性塗料 | 油性塗料 | |
特徴 | ・水で薄める | ・シンナーなどの溶剤で薄める |
メリット | ・臭いがキツくない
・環境に優しい |
・密着性が良く、耐久性に優れている |
デメリット | ・耐久性は油性塗料の方が上 | ・水性塗料より臭いはキツめ
・価格が高め |
使用する希釈材によって、臭いの有無や耐久性に差があります。
臭いに敏感な方は、業者に相談して低臭の塗料を選んでもらうのも1つの手です。
②1液型か2液型かをチェック
シリコン塗料は、「1液型」と「2液型」のタイプにも分かれます。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
1液型 | 2液型 |
・希釈材で薄めるだけなので扱いが楽
・2液型より安価 ・翌日も使用可能 ・サイディングやモルタルなどに使用することが多い |
・付属の硬化剤を混ぜて使用する
・1液型より価格は高め ・使用する前に硬化剤を混ぜる分、塗膜が硬く耐久性に優れている ・残った分を翌日使い回すことはできない ・金属素材によく使用される |
2液型の方が、価格は高めですが耐久性に優れているのが特徴です。
予算や外壁の劣化具合などに合わせて最適なものは吟味することが、塗料選びを成功させるコツといえます。
外壁におすすめなシリコン塗料3選
ここからは、おすすめのシリコン塗料を3つ厳選してご紹介していきます。
①アステックペイント:シリコンフレックスⅡ
アステックペイントの「シリコンフレックスⅡ」は、耐用年数12〜14年の優れた耐候性が自慢。
紫外線の刺激に負けないよう強固なシロキサン結合を増やし、品質を安定させています。
美しい光沢が持続するのも、この塗料の特徴です。
②日本ペイント:オーデフレッシュSi100Ⅲ
日本ペイントの水性塗料「オーデフレッシュSi100Ⅲ」は、低臭で環境に配慮された製品です。
汚れがつきにくく、防カビ・防藻性に優れているのが特徴。
下塗り材との組み合わせ次第で、ひび割れしやすいモルタル外壁などにも使用できます。
③SK化研株式会社:水性セラミシリコン
SK化研の「水性セラミシリコン」は、セラミック配合のシリコン樹脂が強固な塗膜を形成し、砂埃や排気ガスなどの汚れから外壁をしっかり守ります。
水性塗料なので、臭いが優しいのも嬉しいポイントです。
まとめ
今回は、「外壁塗装に使用するシリコン塗料」について詳しくお伝えしました。
シリコン塗料の耐用年数は10〜13年とされ、耐久性が良いのが特徴です。
価格帯はあらゆる塗料の中でも中間に位置しており、施工価格が高すぎないのも魅力の1つでした。
コストパフォーマンスとクオリティの両方を兼ね備えているため、多くの方に選ばれています。
ただ、シリコン塗料には、含有率の違いや塗料のタイプがさまざまあるため、初心者の方が外壁の状況に適した塗料を見極めるのは指南の技です。
シリコン塗料に興味をお持ちの方は、見積もりの際にプロに相談することをおすすめします。
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お客様のご予算や外壁の劣化具合に合った最良の塗料をご提案いたしますので、外壁塗装をご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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