外壁塗装について
【外壁】吹き付け塗装とは?ローラー塗装との違いもご紹介
ローラー塗りが台頭する前は主流だった「吹き付け塗装」。
最近では減少傾向にありますが、オリジナリティを出しやすいことから今でも選ばれている手法です。
そんな吹き付け塗装ですが、耳慣れない方にとっては、
「ローラー塗りと吹き付け塗装はどう違うの?」
「メリットとデメリットが知りたい」
「吹き付け塗装の仕上げにはどんな種類があるの?」
などの疑問を覚えることでしょう。
そこで今回は、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「外壁の吹き付け塗装」について分かりやすく解説しました。
気になる費用相場やメンテナンス方法もお伝えしています。
最後に、吹き付け塗装を行う前にしておきたい準備についても触れているので、外壁塗装を検討中の方はぜひチェックしてください!
外壁の吹き付け塗装とは?
外壁塗装における「吹き付け塗装」とは、塗料を専用のスプレーガンに入れ、霧状になった塗料を吹き付けて塗装する方法です。
ここでは、吹き付け塗装の特徴をお伝えしていきます。
吹き付け塗装の特徴
「吹き付け塗装」は、一度に広範囲を塗装できるのが特徴です。
主に、モルタル外壁やALCパネルで用いられます。
吹き付け塗装で仕上げた外壁には凹凸があり、ローラー塗りには出せない独特な質感が洋風・和風のどちらの建築様式にもよく合います。
吹き付け塗装に用いられるスプレーガンは、空気を圧縮して塗料を吹き付けるものや、塗料だけを圧縮して吹き付けるものなど種類はさまざまです。
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外壁に吹き付け塗装がおすすめの人
吹き付け塗装は、以下のような方におすすめです。
- 外壁がモルタルやALCパネルの人
- マンションなど、広い面積を施工したい人
- 意匠性を凝らしたデザインが好きな人
吹き付け塗装は広範囲をスピーディーに塗装できるため、マンションや大きい家屋など、塗装面積が広い場合にもってこい。
仕上げ方の種類も多く、趣があるため、外観にこだわりたい方にもうってつけです。
ローラー塗りと吹き付け塗装の違い
ここでは、よく比較の対象に挙げられる「ローラー塗り」と「吹き付け塗装」の違いをまとめました。
ローラー塗り | 吹き付け塗装 | |
塗装方法 | ・毛やスポンジのローラーに塗料をつけ、ローラーを外壁に転がして塗装する | ・スプレーガンに塗料を入れ、霧状の塗料を外壁に吹き付けて塗装する |
費用相場 | ・2,000〜5,000円/m2 | ・1,000〜3,000円/m2 |
メリット | ・塗料の飛び散りが激しくない
・塗膜が厚くなる |
・ローラー塗りより手早く塗装できる
・仕上げや模様の種類が豊富 |
デメリット | ・吹き付け塗装より作業時間が長くかかる
・吹き付け塗装より施工価格が高め |
・塗料が飛び散りやすい
・塗装中に騒音が発生する |
ローラー塗りは、吹き付け塗装に比べて塗料の飛び散りが少なく、厚い塗膜を形成できるのが特徴です。
仕上げの綺麗さが職人の技量に左右される吹き付け塗装と違い、ムラになりにくく、現在は大半がローラー塗りを採用しています。
耐用年数は、どちらの塗装方法を選んでも差はなく、使用する塗料のグレードによって変わってきます。
吹き付け塗装の3つのメリット
ここからは、吹き付け塗装のメリットを3つご紹介していきます。
①おしゃれに仕上がる
吹き付け塗装は、凹凸のある立体的な質感に仕上がるため、奥行きのある表情を作り出すことができます。
重厚感があるため、高級感があるのも魅力。
模様の種類も豊富なので、個性を演出したい方にもおすすめです。
②ローラー塗りより早く仕上げられる
吹き付け塗装はスプレーガンで広範囲を塗装するため、手塗りで仕上げるローラー塗りよりも早く仕上げられるのもメリットの1つ。
作業がスムーズに進んで短い時間で作業ができると、その分人件費が抑えられ、工事費用の節約になります。
なるべく施工価格を抑えたいという方にも、吹き付け塗装は選ばれています。
③ローラー塗りより施工単価が安め
吹き付け塗装は、ローラー塗りよりも施工単価が安めに設定されています。
両者の塗装方法を比較すると、以下のような違いがあります。
- 吹き付け塗装→1,000〜3,000円/m2
- ローラー塗装→2,000〜5,000円/m2
ただ、実際の価格設定は、業者や塗料のレベルによって異なります。
具体的な価格が知りたい方は、相見積もりを取って業者ごとの施工価格を見比べるのがおすすめです。
吹き付け塗装の3つのデメリット
吹き付け塗装には、事前に知っておきたい3つのデメリットもあります。
こちらもぜひ確認してください。
①塗装時に騒音が発生する
吹き付け塗装は、塗料を吹き付ける際に大きな音が発生します。
在宅勤務の方や、小さなお子様がいるご家庭では気になってしまうかもしれません。
騒音が気になるという方は、あらかじめ騒音が発生する日にちと時間帯を聞いておくと良いでしょう。
外出する日に塗装をしてもらうなどの対策を取ってもらえます。
また、隣人との距離が近い場合は、いつ頃騒音が発生するか事前の説明が必ず必要です。
②塗料が飛び散る
吹き付け塗装は、外壁から距離をとってスプレーガンで塗料を吹き付けることから、どうしても塗料が塗装箇所以外にも飛び散ってしまいます。
特に、塗料が流れてしまいやすい強風の日は注意が必要です。
吹き付け塗装をする際は、業者が入念に養生を行います。
また、街中の住宅街など近隣との感覚が狭い場合、隣の家の外壁に塗料が飛び散らないよう、細心の注意を払わなければなりません。
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③施工には高い技術が必要
吹き付け塗装は、職人の技術力が試される塗装方法です。
ムラなく均一に仕上げられるか、希望通りの模様が付けられるかなど、仕上がりの良し悪しは職人の腕にかかっています。
また、既存外壁や上塗り材に適していない下塗り材を使用したり、塗料の希釈率や乾燥時間が守れていなかったりすると、すぐに施工不良に発展します。
吹き付け塗装でのリフォームを希望する方は、施工実績のある業者を選ぶことようにしましょう。
吹き付け塗装の仕上げの種類
吹き付け塗装の仕上げには、主に以下の3つの種類があります。
- リシン吹き付け
- スタッコ仕上げ
- 吹き付けタイル
それぞれについて、詳しく説明していきます。
リシン吹き付け
「リシン吹き付け」は、上塗り材に骨材という小さな石や砂利を混ぜて外壁に吹き付けるやり方で、マットで重厚感のある雰囲気に仕上がります。
混ぜ合わせる石の種類によってデザインが変えられるので、現在でも人気がある塗装方法です。
工事費用も、ローラー塗りよりも安い点が魅力の1つとなっています。
ただ、塗膜に厚みがないため、ひび割れが発生しやすいというデメリットが。
塗料には、弾性のあるものを使用することをおすすめします。
スタッコ仕上げ
「スタッコ仕上げ」は、吹き付けリシンを厚塗りするやり方です。
セメントや石灰を配合した塗料を使用します。
リシン吹き付けよりも凹凸が激しく、深みのある仕上がりになるのが特徴です。
塗膜を厚くする分、リシン吹き付けよりも耐久性に優れており、住環境によっては10年以上長持ちすることもあります。
模様の凹凸に汚れがたまりやすいので、定期的な洗浄によるメンテナンスが必要です。
吹き付けタイル
「吹き付けタイル」は、凹凸に丸みがあるのが特徴。
リシン吹き付けやスタッコ仕上げと違い、粘性のある塗料を使用します。
吹き付けタイルは、下地調整材で模様を付けてから仕上げ材を施す複層型の塗装方法です。
塗膜が厚くなるため、非常に耐久性に優れており、ひび割れにも強いのがメリット。
表面が、タイルのようになめらかに仕上がるのも魅力です。
吹き付け塗装の費用相場
吹き付け塗装の費用相場を、以下にまとめました。
単価の目安 | 耐用年数の目安 | |
リシン吹き付け | 1,000円〜/m2 | 8年前後 |
スタッコ仕上げ | 2,500円〜/m2 | 8〜10年 |
吹き付けタイル | 2,500円〜/m2 | 15年 |
3つの塗装方法の中で最も単価が安いのは、「リシン吹き付け」です。
ただ、耐用年数を見てみると、リシン吹き付けは10年以内にメンテナンス時期が訪れることになります。
塗装メンテナンスには20万円前後の足場代がかかるため、メンテナンス回数を減らしたい方には「吹き付けタイル」がおすすめです。
吹き付け塗装のメンテナンス方法
ここからは、吹き付け塗装の気になるメンテナンス方法をお伝えしていきます。
自分でできるメンテナンス方法
ご自身でしていただける普段のメンテナンス方法には、以下のようなものがあります。
- ホースで外壁に水をかけて汚れを落とす
- しつこい汚れは中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで優しくこすり洗いする
- 高圧洗浄機を使用する
軽い汚れであれば、ホースで水をかけるだけで十分です。
この時、排気口や軒天に水をかけると、家屋や屋根の内部に水が侵入することがあるので注意してください。
水をかけても落ちない汚れには、スポンジでこすり洗いするのも有効です。
強い力でこすると外壁を傷つけてしまうので、優しい力で行いましょう。
高圧洗浄機を使用する際は、塗膜が損傷しないよう弱めの水圧から始めるのがポイントです。
吹き付け塗装の塗り替えのタイミング
吹き付け塗装の耐用年数は、仕上げの方法で以下のような違いがあります。
- リシン吹き付け→8年
- スタッコ仕上げ→8〜10年
- タイル吹き付け→15年
しかし、耐用年数を迎えていなくても、以下のような劣化症状が現れたら、塗装メンテナンスを検討し始める合図です。
- 中性洗剤でこすり洗いをしても汚れが落ちない
- 全体的に色褪せている
- 艶がなくなった
- 細かいひび割れが発生している
- 塗装が剥がれている など
外壁塗装の劣化を長期間放置していると、防水性が弱くなり、最悪の場合外壁から雨漏りが発生することも。
外観も汚くなるので、プロによる塗り替えメンテナンスを受けるようにしてください。
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吹き付け塗装の際の事前準備
実際に吹き付け塗装の施工に入る前に、以下の2つをしておくと安心です。
- 外壁周辺を片付ける
- 近隣住民に説明をする
それぞれについて解説します。
外壁周辺を片づける
外壁の周辺に自転車やタイヤなどの荷物が置いてある場合は、事前に片付けておきましょう。
吹き付け塗装は塗料が飛び散りやすいので、荷物をそのままにしておくと、大切な持ち物が汚れてしまう恐れがあります。
車にはカーカバーをかけ、植物にも養生を施します。
近隣住民に説明をする
吹き付け塗装は、塗装時に騒音が発生するものです。
また、足場架設と解体の際にもハンマーを打ち鳴らす音がします。
そのため、近隣に住む方には必ず事前に騒音が発生する旨を伝えるようにしましょう。
業者が近隣に挨拶をしてくれるのが普通ですが、施主様も帯同するとより安心感があります。
いつ頃騒音が発生するのか、工事はどれくらい続くのかなど、具体的な工事の内容を伝えるようにしてください。
まとめ
本日は、「吹き付け塗装」について詳しくお伝えしました。
吹き付け塗装は、ローラー塗りに比べて早く安く施工でき、オリジナリティを出しやすいのが特徴です。
一方、塗装時は騒音が発生し、塗料が飛び散りやすいというデメリットもありました。
吹き付け塗装を行う前に、しっかりと近隣住民に工事内容を説明し、養生や片付けをしておくことが大切です。
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