屋根塗装について
屋根塗装は錆止めを塗るべき?必要性や種類を解説
屋根塗装をする際、金属屋根や屋根の板金部分には、錆止め塗料を施します。
金属屋根材や金属部材にとって、錆は一番の大敵です。
小さな錆でもすぐに広がってしまい、屋根の劣化を助長させます。
錆が進行して穴が開くと、雨漏りが発生するリスクも。
劣化が進む前に、錆止め塗料を塗って錆の発生を抑制することが大切です。
しかし、錆止めを施すのに最適な時期や、錆止め塗料の種類など、一般の方にはなかなかイメージが付きにくいもの。
そこで本記事では、神奈川県横浜市・川崎市の外壁屋根塗装業者「浜翔ペイント」が「屋根の錆止め」について詳しく解説しました。
・屋根の錆止めの必要性
・錆止めを行うタイミング
・錆止め塗料の種類
などを詳しくお伝えしています。
錆止めを施す際の詳しい手順もご説明しています。
屋根に錆にお困りの方はぜひ参考にしてください!
屋根に錆止めを施すべき?
屋根の錆止めは、錆が発生しやすい金属屋根材などには必要不可欠です。
錆は一度できると簡単に広がってしまいます。
錆が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、穴開きなどの深刻な被害に繋がりかねません。
金属屋根材を使用していて、劣化や錆の発生が気になるという方は、ぜひ屋根の再塗装で錆止めを施しましょう。
屋根の錆止めとは?
屋根の「錆止め」には、屋根材を錆発生を抑制する機能があります。
錆を発生しづらくするだけでなく、屋根材自体の耐久性をアップさせる効果も。
錆止め塗料は、3段階ある塗装の中でも一番最初に塗布されるもので、下塗りの役割も果たします。
錆止めが必要なケース
錆止めは、全ての屋根材に必要なわけではありません。
錆止めが必要なケースは、以下の通りです。
- 金属屋根材を使用している(トタン屋根・ガルバリウム鋼板など)
- 屋根の板金部分
特に錆に弱いトタン屋根には錆止めが欠かせません。
錆が少しでも発生すると、短期間でどんどん広がってしまいます。
金属屋根材の中でも錆に強いとされるガルバリウム鋼板も、錆が発生するリスクが絶対にゼロではありません。
下塗り材として錆止め塗料を使用することで、美しさを長く保つことができます。
また、本来は錆止めの必要がないスレート瓦や和瓦の建築物においても、板金部分には錆止めを施さなければいけません。
板金の錆が進行して穴が開き、そこから雨水が入り込むことも珍しくないためです。
板金は範囲が小さく見落としやすい箇所でもあるので、5〜10年に一度プロに屋根点検を頼むことをおすすめします。
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屋根の錆止めに適切な時期
屋根の錆止めは、10〜15年を目安に行うことを推奨します。
錆が発生しやすいトタン屋根の場合は、それよりも少し早い7年前後を基準にすると良いでしょう。
ただ、年数にこだわることなく、劣化症状に合わせて適切な処置を行うことが大切です。
本項でご紹介する症状が見られたら、なるべく早くプロに塗装を依頼してください。
①屋根全体が色褪せてきた
屋根の色が色褪せてきたと感じたら、劣化症状が出始めた証拠です。
塗膜の顔料が紫外線や風雨の影響で分解されることで、白い粉のようなものが表面に表出します(チョーキング現象)。
それにより、塗装本来の鮮やかさが失われてしまうのです。
色褪せてきたタイミングでメンテナンスを行うことで、屋根の健康を維持することができます。
錆発生などの被害拡大の抑制にも繋がりますよ。
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②屋根表面の塗膜が剥がれている
色褪せがさらに進行すると、塗膜が剥がれることがあります。
屋根材の表面が露出して、錆が発生しやすい状態です。
塗膜が剥がれているのを発見したら、なるべく早く業者に塗装を依頼しましょう。
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③錆の発生
塗膜の劣化や、屋根材の表面に入った傷が原因で、錆が発生します。
はじめに白い斑点のような錆がポツポツと現れ、次第に赤色の錆が出現します。
赤錆が出てきたら、劣化が進んでいる証拠です。
赤錆は広がりやすく、放置していると穴開きにつながる事も。
錆が出てきたら放置せず、プロに修理補修を依頼してください。
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屋根の錆を放置するとどうなる?
金属材の錆は、小さいものでも、長期間放置することでどんどん大きく広がっていきます。
錆が進行して金属に穴が開くと、雨水が屋根内部に入り込み、雨漏りが発生するリスクが高くなります。
屋根の健康を損ねるだけでなく、見栄えも良くありません。
大切な家屋の美観が損なわれてしまうので、定期的にプロの業者によるメンテナンスを受けるようにしてください。
屋根の錆止め塗料の種類
一言で錆止め塗料といっても、いくつかの種類が存在します。
塗料によって、耐久性などがそれぞれ異なるものです。
自宅の屋根にあった塗料を選ぶには、機能性を把握しておくことが大切。
屋根のメンテナンスを検討されている方は、ぜひこちらもチェックしてください。
油性系の錆止め塗料
油性系の錆止め塗料は、1種と2種(合成樹脂系)に分けられます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
1種
1種は耐候性に優れており、錆止めの効果も高いことが特徴です。
塗ることで厚みが生まれるので、紫外線などの影響からしっかりと屋根を守ります。
乾燥に時間を要するので、気温の低い冬場は乾燥時間に気をつける必要があります。
2種(合成樹脂系)
合成樹脂系の錆止め塗料は、乾きやすく扱いやすいのがメリット。
耐候性は、1種の方が優れています。
エポキシ樹脂系
エポキシ樹脂系の錆止め塗料は、優れた錆止め効果を発揮します。
ただ、紫外線に弱いという弱点も。
上塗り材には、耐久性の高いものを選ぶことがコツです。
溶剤系
溶剤系の錆止め塗料は、塗装の際にシンナー(溶剤)で希釈して使用します。
用いる溶剤によって耐久性が変わることが特徴です。
強溶剤は、強固な塗膜を形成しますが、施工時のシンナー臭が強いことがデメリット。
刺激臭が苦手な方は注意が必要です。
臭いに敏感な方には、臭いが優しい弱溶剤の錆止め塗料がおすすめ。
強溶剤に比べて乾燥時間は多く必要ですが、耐久性は申し分ありません。
水性系
水性系は、シンナーではなく水を使って希釈します。
そのため、施工時に刺激臭が発生しないことが魅力です。
体や環境に優しいのは嬉しいポイント。
溶剤系より耐久性は劣るものの、昨今では、性能の良い水性系の錆止め塗料がたくさん製造されるようになりました。
錆止め塗料を施す際の3つの注意点
錆止め塗料を塗る際に注意してほしいことが3つあります。
ぜひ、こちらもチェックしてください。
①劣化具合によって塗装できない事も
錆が大きく進行していて、下地補修で錆が飛びきれないような場合は、錆止めの塗装だけでは対処ができません。
また、錆による穴開きが発生している場合も、塗装メンテナンスで賄いきれないので注意してください。
屋根材の劣化がひどい場合は、カバー工法か葺き替え工法で屋根材を新しくする必要があります。
「カバー工法」は、既存の屋根材の上から新たに防水紙と屋根材を葺く方法です。
屋根内部にも傷みが生じたいていたら、屋根材と下地を全て新しくする「葺き替え工法」を行います。
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②屋根内部が傷んでいる場合
築年数がかなり経っている場合や、前回の塗り替え塗装から時間が経過していて、内部の腐食が激しい場合も、錆止め塗装によるメンテナンスは行えません。
この場合、葺き替え工法で野地板などの屋根の土台も一新する必要があります。
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③見積書をしっかりチェック
屋根の錆止め塗装をするなら、施工内容を細かく記載した見積書を提示してくれる業者に依頼しましょう。
優良業者の見積書には、ひとつひとつの工程や、使用する塗料の名前がしっかりと記載されています。
「◯◯一式」と記載するなど、見積書の内容が曖昧な会社は避けた方が無難です。
本来行うはずの手順を省いたり、提案していたものとは違う、別の安い塗料を使われてしまう可能性もゼロではありません。
屋根の錆止めを依頼したいと思ったら、3社ほど相見積もりを取りましょう。
金額だけでなく、見積書の内容もしっかりと見比べるようにしてください。
その際、スタッフの対応の良し悪しもチェックしておくことをおすすめします。
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屋根の錆止め塗装の工程
屋根の錆止め塗装は、通常の屋根塗装における下塗りの段階で行います。
一般的な手順は以下の通りです。
- 足場設置
- 養生
- 下地処理(ケレン作業)
- 錆止め塗料を塗布
- 中塗り・上塗り
足場を設置して、塗装箇所以外の面を養生でカバーしたら、塗装に入る前にまずは下地処理を行います。
ワイヤーブラシやヤスリなどの道具を使って、古い塗膜や錆を落とす作業です。
屋根表面に汚れがあると、塗料の密着性が悪くなるので、丁寧に行います。
ヤスリで目荒らしをすることで、塗料の密着性をよくする効果も。
錆止め塗料を塗布する際は、専用のローラーや刷毛を使用してムラが出ないよう作業をします。
錆止め塗料がしっかり乾いたことを確認したら、中塗りと上塗りです。
中塗りと上塗りには、同じ塗料を使用することが一般的。
中塗りから上塗りに進む際も、しっかりと規定の乾燥時間を取ります。
塗装が終わったら、足場を解体して片付けをし、施主様と仕上がりを確認して完了です。
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錆止め塗装は自分でできる?
物置の屋根など、ちょっとした場所であれば、DIYで済ませてなるべく安く済ませたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、錆が落としきれなかったり、乾燥が不十分だったりと、作業工程に一つでも誤りがあると施工不良につながってしまいます。
DIYは、作業に時間がかかるうえ、落下のリスクも。
施工を失敗して破損が生じたり、怪我をしたりするのは本末転倒です。
プロであれば、必要に応じた修理補修や、その土地に適した塗料を提案してくれます。
錆止め塗料のDIYは不可能ではありませんが、できるだけプロの屋根塗装業社にまかせた方が無難です。
まとめ
今回は、「屋根の錆止め」について詳しくお伝えしました。
屋根の錆止めは、金属屋根材や屋根の板金箇所に施す必要がありました。
錆は、放置しているとどんどん広がってしまいます。
劣化が進む前に、定期的に塗装の塗り替えメンテナンスを行い、屋根の健康と美しさを保ちましょう。
神奈川県横浜市・川崎市で屋根のメンテナンスをお考えの方は、ぜひ屋根・外壁塗装専門店「浜翔ペイント」にご相談ください!
地域密着型を大切にしている浜翔ペイントでは、ベテランの自社スタッフが責任を持って施工いたします。
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