外壁塗装について
ALC外壁は塗装が必要?劣化症状や塗装の費用相場をご紹介
ALC外壁は非常に耐久性が高く、耐用年数は50年ともいわれています。
しかし、その耐用年数の長さの恩恵を受けるには、定期的な塗装メンテナンスが必要不可欠です。
ALC外壁そのものは水に弱く、塗装が劣化することで傷みが生じやすくなります。
そこで気になるのが、メンテナンスが必要なタイミングではないでしょうか。
本記事では、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「ALC外壁の塗装メンテナンス」について詳しく解説しました。
・ALC外壁の特徴
・ALC外壁のメンテナンスが必要な劣化症状
・ALC外壁塗装の費用相場
などを分かりやすくご紹介しています。
ALC外壁の塗装におすすめな塗料もご案内しました。
ご自宅のALC外壁の色褪せや苔・カビなどにお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
ALC外壁とは?
「ALC外壁」は、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれています。
その名の通り、ALC外壁の内側には無数の気泡があり、重量はコンクリートのわずか4分の1ほどと非常に軽量な点が魅力です。
主成分は、アルミニウム粉末や石灰などを配合したセメントです。
製造過程で、非常に安定した性質を持つ「トバモライト結晶」が生成されることで、優れた強度が生み出されます。
また、内部には、補強材として鉄筋や金網が施されています。
ALC外壁のメリット
ALC外壁には、以下のような豊富なメリットがあります。
- 耐久性に優れている
- 軽量で耐震性に優れている
- 断熱性が高い
- 防音性に優れている
- 耐火性が高い
- デザインが豊富 など
ALC外壁の最大のメリットは優れた耐久性にあり、耐用年数は50年とされています。
また、内部にある気泡が空気の層となり、外気温や騒音が室内に入り込むのを防ぎます。
断熱性や防音性に優れているうえ、コンクリートなので耐火性も抜群。
エアコン代を節約したい方や、車通りの多い道に面していて騒音が気になる方にもおすすめの外壁材です。
ALC外壁のデメリット
メリットが多く魅力的なALC外壁ですが、「水に弱い」ことがデメリット。
ALC外壁はセメントでできており、気泡が多くスポンジのような造りをしているので、一度雨水が入り込むと、どんどん吸収してしまいます。
ALC外壁が雨水を吸収すると、塗膜の膨れやひび割れが発生しやすくなります。
ALC外壁本来の耐久性を発揮させるには、定期的な外壁塗装とコーキングのメンテナンスで、防水性を確保する必要があるのです。
ALC外壁に塗装メンテナンスは必要?
先にもお伝えした通り、ALC外壁に塗装メンテナンスが必須です。
ALC外壁そのものに防水性はなく、表面に塗装を施すことで雨水を吸収しないように作られています。
ただ、塗装は紫外線や風雨の影響で経年劣化が生じるもの。
防水性が永遠に続くわけではないので、新築後10年を目安に外壁の点検と、必要に応じた塗装メンテナンスを行いましょう。
もし、ALC外壁の傷みを放置して雨水の侵入を許してしまうと、鉄でできた補強材が錆びて膨張しパネルが破損しかねません。
大切な家屋を守るためにも、次項でお伝えする劣化症状が現れたら、なるべく早くメンテナンスを依頼してください。
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ALC外壁によくある劣化症状
ここでは、ALC外壁によく見られる代表的な劣化症状をご紹介します。
ご自宅の外壁に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
①コーキングの劣化
サイディングに比べて目地部分の多いALC外壁には、「コーキングの劣化」による不具合がよく見られます。
コーキングは、パネルの目地部分に充填されるゴムのようなもの。
雨水の侵入を防ぎ、パネル同士の緩衝材の役割を果たします。
このコーキングは、紫外線に弱く、経年で以下のような劣化が見られるようになります。
- ひび割れ
- 肉やせ
- 剥離 など
ひび割れなどの不具合が生じると、そこから雨水が入り込み、雨水が発生する原因に。
範囲が小さいからと油断せず、10年前後を目安にコーキングを打ち替えることをおすすめします。
コーキングのメンテナンスで「増し打ち」はNG
コーキングのメンテナンス方法の1つに、既存のコーキングの上に新しいコーキング剤を充填する「増し打ち」がありますが、このやり方はNGです。
増し打ちでは、どうしてもコーキング剤が薄付きになるため、本来の効果が発揮されません。
特にALC外壁は素材そのものに厚みがあるため、十分な量のコーキング剤を充填する必要があります。
コーキングのメンテナンスをする際は、増し打ちではなく、古いコーキングを撤去して新しいコーキング剤を打つ「打ち替え」を行うようにしてください。
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②チョーキング現象
「チョーキング現象」とは、ALC外壁の表面に白い粉のようなものが表出することです。
これは、紫外線で顔料が分解されることにより引き起こされるもので、外壁を触ると手に粉末がつくようになります。
チョーキング現象が発生すると、家屋全体が色褪せてぼやけた印象に。
劣化の初期症状なので、チョーキング現象が見られたら塗装の塗り替えを検討することをおすすめします。
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③塗膜の剥がれ
塗装の劣化が進むと、「塗膜に剥がれ」が生じます。
塗膜が剥がれると、外壁材の素地があらわになり、さらに防水性が低下してしまいます。
見た目も悪くなるので、塗膜の剥がれを見つけたらできるだけ早めに業者に相談してください。
④苔の発生
ALC外壁の「苔の発生」も、そろそろ塗装メンテナンスの時期を迎えているサインです。
塗膜の劣化で防水性が低下している証拠で、特に日当たりの悪い北や東の方角で発生します。
外壁面が黒く変色し美観を損ねるので、苔が広範囲で発生していたらメンテナンスを依頼しましょう。
⑤ひび割れ
ALC外壁に大きな「ひび割れ」を見つけたら、注意が必要です。
幅0.3mm以下のヘアークラックと呼ばれる軽度のひび割れであれば、早急に対応する必要はありません。
しかし、幅0.3mmを超えるひび割れになると、雨水が入り込みやすくなりALC外壁の強度も低下してしまいます。
大きなひび割れは、破損箇所が拡大する前に早急な修理補修が必要です。
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ALC外壁の塗装費用の相場
ALC外壁の塗装費用の相場は、一般的な二階建ての戸建て住宅で70〜170万円ほどとなっています。
価格に開きがある理由は、家屋の構造や使用する塗料のグレードによって値段が大きく変わってくるためです。
塗料の種類別の単価の相場を、以下にまとめました。
塗料の種類 | 単価の相場 | 耐用年数の相場 |
ウレタン塗料 | 1,400〜2,500円/m2 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 1,800〜3,500円/m2 | 10年 |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円/m2 | 15〜20年 |
無機塗料 | 5,000〜5,500円/m2 | 20〜30年 |
「シリコン塗料」は、単価と耐用年数のバランスが取れているとして、外壁塗装の現場でもよく採用されています。
一方、すぐに次のメンテナンス時期が訪れる「ウレタン塗料」は、最近ではあまり選ばれなくなりました。
「フッ素塗料」や「無機塗料」は単価が高く、1回の施工価格が高くつくものの、メンテナンスの回数が減らせるという大きなメリットも。
長い目で見たコストパフォーマンスを重視する方からは、耐用年数の長いフッ素や無機塗料が人気です。
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ALC外壁を塗装する際の注意点
ALC外壁を塗装する際は、透湿性の高い塗料を選ぶことが大切です。
透湿性の高い塗料は、塗料の内側に入り込んだ水蒸気をしっかりと通過させる機能があります。
先にもお伝えしたとおり、ALC外壁は水分を含みやすい材質です。
透水性の低い塗料を使うと、内側の水分がうまく逃げていかず、塗膜の膨れや剥がれが生じやすくなります。
塗料選びに不安がある方は、見積もりの際に業者に確認してみましょう。
ALC外壁におすすめな塗料
ここでは、ALC外壁の塗装におすすめな塗料を2点ご紹介します。
ぜひ、塗料選びの参考にしてください。
①日本ペイント「ニッペ パーフェクトトップ」
日本ペイントの「ニッペ パーフェクトトップ」は、チョーキングの原因となるラジカル反応をしっかり抑制。
色褪せに強いことが特徴です。
艶の細かい調整もでき、マット仕上げも可能。
性能とコスパのバランスが取れており、人気の塗料となっています。
期待耐用年数は、12〜15年です。
②エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」は、優れた耐久性が自慢。
塗装をすると、外壁に美しい光沢が蘇ります。
耐水性が高く、防カビ・防藻性にも優れているため、美しさを持続させたい方にはもってこい。
こちらの塗料も、マット仕上げが可能です。
期待耐用年数は、14〜16年となっています。
自分でALC外壁の塗装はできる?
DIYによるALC外壁の塗装は不可能ではありません。
しかし、塗装には豊富な知識と経験を要するため、ご自身で塗装をするのは避けた方が無難です。
塗料選びは、外壁材の状況や住環境に合ったものを探す必要があるうえ、劣化の進行具合によっては修理補修が必要になります。
状況に応じた処置を行うのは、一般の方には至難の業です。
塗り残しや施工不良があると、外壁の不具合はますます進行してしまいます。
また、高所作業は落下の危険も常に付きまとうもの。
失敗や落下のリスクを考えると、はじめからプロに依頼した方が断然おすすめです。
自社施工を行う地域密着型の業者であれば、下請けに施工を発注する大手メーカーよりも施工価格が安いことがあります。
できるだけ施工費用を抑えたい方は、お住まいの近くにある塗装専門業社を探すのも有効です。
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まとめ
今回は、「ALC外壁の塗装」について詳しくお伝えしました。
耐久性が非常に高いALC外壁ですが、防水性を保つには定期的な塗装メンテナンスが必須でした。
以下のような劣化症状が見られたら、メンテナンス時期が訪れている合図です。
- コーキングの劣化
- チョーキング現象
- 塗膜の剥がれ
- 苔の発生
- ひび割れ
ALC外壁自体には防水性がありません。
家屋の健康を末長く守り続けるためにも、10年を目安に点検を受け、必要に応じた修理補修を行うことをおすすめします。
神奈川県横浜市・川崎市で外壁塗装を検討されている方は、ぜひ屋根・外壁塗装専門店の「浜翔ペイント」にご相談ください!
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