外壁塗装について
【最高品質】外壁塗装の無機塗料とは?特徴とメリット・デメリット
外壁塗装用の塗料の中でも最高品質とされる「無機塗料」はご存知でしょうか?
無機塗料は、耐用年数は20〜30年と、抜群の耐候性を誇ります。
一度は業者におすすめされたことがある、という方もいらっしゃるかも知れません。
ただ、無機塗料は耐候性が高い一方で、ひび割れなどのリスクを懸念する声もあります。
そこで本記事では、無機塗料のメリットとデメリットについて詳しく解説しました。
他にも、以下の内容をご紹介しています。
・無機塗料の特徴
・無機塗料の価格相場
・無機塗料のおすすめ商品
本記事を読めば、無機塗料の性質を把握した上で、納得のいく塗料選びができるようになるでしょう。
外壁塗装の塗り替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください!
「無機塗料」とは?
はじめに、無機塗料の特徴について解説していきます。
無機塗料の特徴
「無機塗料」とは、セラミック・石・ケイ素など、無機物を主成分とした塗料を指します。
紫外線の影響を受けにくく、耐用年数は20〜30年と耐候性に優れているのが特徴。
有機塗料で施工した際の塗り替え時期の目安は10〜15年とされているので、無機塗料がどれほど持ちが良いかが分かります。
往来の外壁塗装用の塗料は、紫外線の影響で劣化してしまうことが弱点でした。
無機塗料は、そんな紫外線に弱いという塗料のデメリットを克服するために作られた製品です。
なお、無機物100%では硬すぎて塗料として扱うことができないため、実際は適度に有機物を混ぜて製造しています。
「無機塗料」と「有機塗料」は何が違う?
「無機塗料」は無機物が主成分であるのに対して、「有機塗料」はアクリルやシリコンの炭素を含む樹脂が主成分となっています。
無機塗料と有機塗料の違いを、以下の表にまとめました。
主成分 | 耐用年数 | メリット | デメリット | |
無機塗料 | ・セラミックやケイ素などの無機物 | ・20〜30年 | ・美しさが長持ちする
・耐火性に優れている ・カビや苔に強い |
・価格が高い
・ひび割れしやすい |
有機塗料 | ・アクリルやシリコンなどの樹脂 | ・5〜15年 | ・ひび割れしにくい
・マット仕上げが選べる ・価格はピンからキリまである |
・紫外線に弱い
・耐火性が低い |
無機塗料は有機塗料に比べて価格は高めですが、有機塗料の倍近くの耐用年数を誇る製品も開発されています。
有機塗料は耐用年数の面では劣る一方、製品の種類が豊富で予算に合わせた価格帯のものを選びやすいのが特徴です。
無機塗料がおすすめの人
無機塗料は、以下のような方におすすめです。
- 外壁の美観を長持ちさせたい
- 別荘など、メンテナンスの手間をかけたくない
- カビや苔が生えやすい住環境
無機塗料で塗装をすると、長期間にわたって美しい見た目を保ち続けられるため、次回までのメンテナンス時期を伸ばすことが可能です。
足場代のかかる3階建ての住宅や、手間がかけられない別荘などにおすすめ。
また、カビや苔に強いという特徴もあるため、ジメジメとした立地にお住まいの方にももってこいの塗料です。
無機塗料の相場価格
無機塗料は、1平米あたり3,500〜5,500円が相場となっています。
他の塗料との価格相場の比較を、以下の表にまとめました。
1平米あたりの価格相場 | 耐用年数の目安 | |
無機塗料 | 3,500〜5,500円 | 20〜30年 |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円 | 12〜20年 |
シリコン塗料 | 2,000〜3,500円 | 8〜15年 |
ウレタン塗料 | 1,800〜2,500円 | 5〜10年 |
アクリル塗料 | 1,000〜1,800円 | 3〜8年 |
外壁塗装の現場では、価格と耐用年数のバランスが取れたシリコン塗料がよく選ばれています。
無機塗料は商品によってはシリコン塗料の倍近いコストがかかりますが、その分耐用年数も10〜15年長くなっています。
無機塗料は、予算に余裕があり、品質の高さを重要視される方におすすめです。
無機塗料を使用した場合の施工価格
当社浜翔ペイントの無機塗料を使用した外壁塗装プランを、以下にご紹介しました。
ぜひ、予算を立てる際の参考にしてください。
- ペイントライン「無機ハイブリッドチタンガード(耐候年数30年)」:1,089,000円(税込)〜
- アステックペイント「無機ハイブリッドウォール(耐候年数20年)」:935,000円(税込)〜
- 関西ペイント「ダイナミック無機(耐候年数20年)」:1,045,000円(税込)〜
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無機塗料の4つのメリット
ここからは、無機塗料の4つのメリットをご紹介していきます。
①優れた耐候性
無機塗料は、他の塗料に比べて耐候性に優れているのが最大のメリットです。
先にもお伝えしたとおり、耐用年数は20〜30年と非常に長くなっています。
その理由は、紫外線の影響を受けない無機物を主成分としていることにあります。
長期間紫外線にさらされても色褪せが起きづらく、劣化しにくいのが特徴です。
耐用年数が長くなる分、塗り替えの頻度も減らすことができるため、工事費用の節約にもつながります。
②自浄作用がある
無機塗料には自浄作用があるため、外壁にチリや埃などのゴミが付きにくいのも魅力。
無機塗料は親水性が高いため、水とよく馴染む性質があります。
外壁とゴミの間に雨水が入り込みやすいため、雨と一緒に汚れを洗い流してくれるのです。
また、有機塗料に比べて静電気が起こりづらく、ゴミがくっつきにくいというメリットもあります。
③カビ・苔に強い
無機塗料はカビ・苔の栄養素となる有機物の配合量が少ないため、日当たりの悪い立地でもカビや苔が生えづらいという特徴があります。
水辺の近くや、湿度が高い地域にお住まいの方にもおすすめです。
外壁にカビ・苔が発生すると、見た目が汚くなるばかりでなく、塗装の性能が落ちて劣化のスピードが早くなってしまいます。
カビ・苔の症状でお悩みの方は、ぜひ無機塗料をチェックしてください。
④優れた耐火性
無機塗料は、炭素を含まない無機物が主成分のため、耐火性に優れているのもポイントです。
炭素を含む有機塗料に比べ、燃えづらい構造になっています。
近くで火事が起きた際も、自宅に燃え移る可能性が抑えられるため、不燃性を重視したい方にもおすすめです。
無機塗料の4つのデメリット
優れた耐久性から良いことづくめに見える無機塗料ですが、いくつかのデメリットも存在します。
ぜひこちらも参考にしてください。
①ひび割れしやすい
無機塗料は、塗膜が硬くひび割れしやすいのがデメリット。
経年劣化や衝撃で外壁材にひびが入ると、無機塗料の塗膜にも同様にひび割れが発生することがあります。
ただ、近年は、有機成分を適度に混ぜて伸縮性を高めた製品も開発されています。
ひび割れが心配な方は業者に相談し、外壁材の状態を踏まえた上で適切な製品を選んでもらうようにしてください。
②施工に高い技術力が必要
無機塗料は塗膜が硬くなる性質上、扱いが難しく、職人の高い技術力を要します。
適切な方法で施工をしないと、せっかくの優れた耐候性も十分に活かしきれず、10年未満で剥がれてしまうという事態になりかねません。
無機塗料での施工を希望する方は、依頼先の業者に無機塗料の施工実績があるかどうかを確認したほうが無難です。
③基本的に艶ありのみ
無機塗料は、基本的に「艶あり」施工で、マット仕上げを選ぶことができません。
調整ができたとしても、3〜7分艶までの製品が一般的です。
無理に調整をすると、仕上がりにムラができてしまうことがあるので注意が必要。
マットな仕上がりがお好きな方は、有機塗料を選ぶことをおすすめします。
④価格が高め
無機塗料は、優れた耐候性や自浄作用など、性能の高さを実現するために価格が高めになっています。
その分、他の塗料を使用した場合に比べて工事費用も割高です。
ただ、耐用年数が長く塗り替えの回数を節約できるため、長い目で見ると無機塗料を使用するほうがお得になることも。
無機塗料は、予算に余裕があり、なるべくメンテナンスの手間をかけたくない方にピッタリの素材です。
無機塗料のおすすめ商品
ここでは、浜翔ペイントで実際にお取り扱いのある、無機塗料のおすすめ商品をご紹介していきます。
ペイントライン:無機ハイブリッドチタンガード
画像引用:ペイントラインHP
ペイントラインの「無機ハイブリッドチタンガード」は、最大30年にも及ぶ抜群の耐用年数を誇ります。
特殊チタンを配合しているため色褪せしにくく、外壁材に触れた際に手に粉がつくチョーキングが起こりにくいのが特徴です。
また、優れた遮熱性で、外気の熱が家の中に伝わるのを抑制。
夏場のクーラー代の節約にも一役買う存在です。
塩害にも強いため、海辺に暮らす方にもおすすめといえます。
アステックペイント:無機ハイブリッドウォール
画像引用:アステックペイントHP
アステックペイントの「無機ハイブリッドウォール」は、耐用年数20年以上の高耐候使用です。
有機成分をバランスよく配合することで、しなやかな塗膜面の形成を実現。
ひび割れが起きるのを防ぎます。
塗膜面の硬度はしっかり保たれているため、表面に傷がつきにくく、美しい外観が長続きするのも嬉しいポイントです。
関西ペイント:アレスダイナミックMUKI
画像引用:関西ペイントHP
関西ペイントの「アレスダイナミックMUKI」も、耐用年数は20年以上と耐候性に優れています。
密着性が高いため剥がれにくく、高級感のある仕上がりが自慢。
防カビ・防藻性にも優れているため、日当たりの悪い立地にお住まいの方にもピッタリの製品です。
無機塗料の注意点
無機塗料で施工をする前に、抑えておきたい注意点が2つあります。
ぜひこちらもチェックしてください。
木材との相性が悪い
塗膜が硬くなる無機塗料は、柔らかい木材との相性がよくありません。
木材に無機塗料を使用すると、塗膜面にひび割れが発生する場合があります。
外壁に木材を使用されている方は、無機塗料による施工は避けた方が無難です。
再塗装には適切な処理が必要
既存の無機塗料に再塗装する際は、専用の下塗り材で適切な処理を施す必要があります。
無機塗料は汚れがつきにくい分、新しい塗料が密着しづらいという性質があるためです。
再塗装を依頼する際は、無機塗料を適切に扱える経験豊富な業者を探すことが大切です。
まとめ
今回は、外壁に使用される「無機塗料」について詳しくご説明しました。
往来の有機塗料に比べ、耐用年数が長い無機塗料。
耐久性に優れているだけでなく、以下のようなメリットもありました。
- 自浄作用があり汚れがつきにくい
- カビや苔に強い
- 耐火性に優れている
無機塗料は、性能が優れている分価格は高めではありますが、メンテナンスの回数が減らせるためコスパの良い塗料です。
外壁の美しさを長持ちさせたい方は、ぜひ今回ご紹介した無機塗料をチェックしてみてください。
神奈川県横浜市・川崎市の屋根・外壁塗装専門店「浜翔ペイント」では、無機塗料による施工もお受けしております!
お客様のご希望やご予算などを丁寧にヒアリングし、住環境を踏まえた上でピッタリのプランをご提案いたします。
外壁塗装の塗り替えにご興味のある方は、ぜひ下記ページのLINE無料見積もりサービスよりお気軽にお問い合わせください。