外壁塗装について
外壁塗装の養生はなぜ必要?気をつけるべき3つのポイント
外壁塗装の際、塗料を塗る前に必ず行う下準備に「養生」があります。
業者から施工の説明を受ける際に、「その名前を聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか?
養生は、塗料がついて欲しくない箇所をビニールなどで保護する工程を指します。
窓や室外機などもカバーしてしまうので、「養生中はいつも通り過ごせるのかな?」と不安になる方もいるはず。
そこで本記事では、神奈川県横浜市・川崎市で外壁屋根塗装を手がける「浜翔ペイント」が、「外壁塗装の養生」について分かりやすく解説しています。
・養生の必要性
・養生を施す箇所
・養生に使用する道具
などをまとめました。
最後に、養生にまつわる3つの注意点もご紹介しています。
これから外壁塗装をしようと思っている方は、ぜひ本記事を読んで工事中の過ごし方のイメージしてみてくださいね。
外壁塗装の「養生」とは?
外壁塗装の際に施される「養生」には、塗装箇所以外に塗料が付かないように保護し、仕上げを綺麗にする役割があります。
養生の必要性について、詳しくみていきましょう。
外壁塗装に養生が必要な理由
外壁塗装の養生をする理由に、大きく以下の2つがあります。
- 余計な塗料が付くのを防ぐ
- 仕上がりを綺麗にする
①余計な塗料が付くのを防ぐ
養生には、塗装の際に、塗料が施工とは関係ないところに付いてしまうのを防ぐという役割があります。
塗料は液体なので、どうしても垂れたり飛び散ったりしてしまうものです。
そのため、専用のカバーを使用して、窓や玄関周りなどをしっかりと覆う必要があります。
また、足場を架設する際に設置される「メッシュシート」には、塗料が隣家や車にかかるのを防ぐだけでなく、高圧洗浄時に発生する汚水が飛び散るのを防ぐ役割も。
塗料や汚水が広範囲に飛び散ると、掃除が大変になるだけでなく、隣家に被害が及んだ場合ご近所トラブルに発展しかねません。
外壁塗装をスムーズに進めるためにも、養生は重要な役割を担っています。
②仕上がりを綺麗にする
窓枠や玄関のドア周りなど、塗装が必要ない部分にマスキングテープを貼ることで、塗料をギリギリまで塗ることができるため、見た目が綺麗に仕上がります。
テープの縁はまっすぐにできているため、その上から塗料を塗るだけで、テープを剥がした際に自然と美しいラインが出来上がるのです。
マスキングテープがずれたり剥がれたりしていると、その部分だけ歪んで汚く見えてしまいます。
外壁塗装が綺麗に仕上がるかどうかは、養生の丁寧さにかかっていると言っても過言ではありません。
養生の作業にはどれくらい時間がかかる?
養生の作業に必要な時間は、1〜2日前後となっています。
一般的な住宅であれば、1日で終了することがほとんどです。
家屋の構造や、窓の数によって作業時間は前後します。
養生はいつからいつまで?
外壁塗装の下準備は、「足場の架設→高圧洗浄→下地処理→養生」の順番に行われます。
足場の架設〜養生が施されるまでにかかる時間は、およそ4日間です。
基本的に、塗装が終わるまで養生が外されることはありません。
外壁塗装の工期の目安は2週間ほどなので、10日間前後養生された状態だと考えると良いでしょう。
外壁塗装の詳しい工程は、下記の記事でもご紹介しています。
こちらもぜひチェックしてみてください。
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養生中にエアコンは使用できる?
養生中でも、室外機専用のカバーを使用すればエアコンを使用することは可能です。
塗装を施している間は、エアコンの室外機も汚れないように養生を施します。
普通のポリエチレンシートで養生をすると、給気口が塞がれてしまい、故障の原因に。
そのため、室外機にはメッシュ素材でできているカバーを使用するのです。
ただ、エアコンの養生に関しては、業者によって対応が異なります。
なかには穴が開いていない普通のシートで養生をする会社も。
エアコンが必要な夏・冬の季節に不便な思いをしないよう、あらかじめ依頼先にエアコンの使用が可能かどうかを確認するのがおすすめです。
養生を施す場所
養生を施す箇所は、実にさまざまです。
ここでは、代表的な場所をご紹介します。
窓
養生と言って真っ先に思いつくのが、「窓」ではないでしょうか?
塗装中は、基本的に全ての窓ガラスやサッシを、マスカーやポリエチレンシートを使って丁寧に覆います。
玄関周り
「玄関」のドアや床なども、塗料が付かないようしっかり養生します。
玄関は人が出入りするため、床には滑りにくい作りになっている「ノンスリップシート」を使用するのが一般的です。
小物類
家屋に付随しているこまごまとした「小物類」も、丁寧に養生していきます。
養生箇所には、以下のようなものがあります。
- ポスト
- 表札
- 間接照明
- ガスのメーター など
ポストは毎日使用するため、開けられるように細工を施して養生します。
エアコンの室外機
「エアコンの室外機」は、養生中でも給気口から空気を取り込めるよう、給気口は開けておくか、専用のメッシュカバーを用います。
車・バイク
敷地内に駐車している「車」や「バイク」も、養生の対象物です。
車は、テープでシートを止めるのではなく、被せるだけで車体を保護できる専用のカバーを使用します。
植物
養生をする際は、「植物」の存在も忘れてはいけません。
大切な植物が塗料で汚れないよう、丁寧に養生を施します。
家屋の近くに花壇がある場合も、シートで覆って保護します。
植物に塗料が付かないか気になる方は、どこまでやって欲しいかを事前に業者に対して明らかにしておくと安心です。
外壁塗装の養生の費用相場
外壁塗装の養生の費用相場は、1mあたり250〜500円程度が相場です。
養生の費用は、養生箇所の数や窓の大きさなどによって大きく異なります。
見積書には、養生だけの費用が記載されることは少なく、「施工費用」とひとまとめにして提示されます。
稀に、「養生費無料」と言ってお得感をアピールしてくる業者もいますが、実際は施工費用のうちに組み込まれていることがほとんどなので、注意してください。
養生に使用される道具
ここからは、養生に使用する代表的な道具をご紹介していきます。
飛散防止ネット
「飛散防止ネット」は、家屋全体を取り囲むように足場に設置されます。
塗料や汚水が飛び散るのを防ぐだけでなく、職人や道具が落下するのを防ぐ役割もあります。
建築用ポリエチレンシート
「建築用ポリエチレンシート」は、窓やドアなど家屋のあらゆる箇所に使用します。
透明なフィルムでできており、薄くて軽いのが特徴です。
ビニールシートよりも大きいため、広い範囲を保護することができます。
マスキングテープ
「マスキングテープ」は、ポリエチレンシートを貼り付ける際に使用する特殊なテープです。
剥がしやすいのが特徴で、施工後もテープの跡が残ることはありません。
マスキングテープを貼るとまっすぐに線が引けるため、塗装の仕上がりの綺麗さにも一役買っています。
養生の他にも、シーリングの打ち替え時に余計なシーリング剤が付くのを防ぐ目的で使われることもあります。
テープ用プライマー
「テープ用プライマー」は、テープの密着を強くするスプレータイプの下地です。
レンガやコンクリートなど、でこぼこしていてマスキングテープが密着しづらい箇所に使用します。
マスカー
「マスカー」は、ポリエチレンシートの端にマスキングテープがくっついた商品です。
ハサミで好きな幅にカットでき、テープを貼るだけで養生できるため、作業の時間短縮にもってこいのアイテム。
こちらも、一般的なポリエチレンシート同様、窓や庇などいろんなところに使用されます。
シートがテープに貼り付くと、剥がすのが難しいため、広げる際は丁寧に行います。
ノンスリップマスカー
「ノンスリップマスカー」は、普通のマスカーより分厚く、滑りにくいのが特徴です。
往来が多い玄関の床や、ベランダの内側などに用います。
カーカバー
「カーカバー」は、車やバイクを塗料の飛び散りから守るカバーです。
カバーの端にはゴムが付いており、被せるだけである程度固定されるので、テープを使う必要はありません。
取り外しが簡単なので、必要な時にすぐ車を使用できます。
柔らかい素材を使用しているため、車体に傷が付きにくいのも特徴です。
カーカバーは、花粉や黄砂避けにも使用されます。
エアコン室外機養生カバー
「エアコン室外機用養生カバー」は、室外機の給気口を塞がないよう、メッシュ素材でできています。
一般のポリエチレンシートで室外機を養生すると、機械を正常に動かせなくなり故障してしまう場合があります。
室外機専用のカバーを使えば、機械に負担をかけることなくいつも通りエアコンを使用することが可能です。
こちらもカーカバーと同様、上から被せるだけで養生ができる便利アイテムとなっています。
養生にまつわる3つの注意点
外壁塗装をする前に知っておきたい、養生に関する注意点があります。
施行中にトラブルが発生しないよう、ぜひ事前にチェックしてください。
養生をすると窓が開けられない
養生をしている間は、全ての窓がビニールで塞がれるので、窓を開けることができません。
浴室など、どうしても窓を開けたい箇所がある場合は、あらかじめ業者に相談するようにしてください。
希望をすれば、業者によっては職人が帰る時に毎日養生を取ってもらえたり、ビニールをしたままでも換気ができるよう穴を開けてもらえたりと、何かしらの対応をしてもらえます。
業者に相談なく勝手に養生を外して窓を開けると、塗料が家の中に入って汚れる可能性があるのでやめましょう。
ボイラーの排気口は開けておく
ボイラーの排気口を完全に養生で塞いでしまうと、空気がうまく循環せず不完全燃焼を起こしてしまいます。
一酸化炭素が発生したり爆発したりする恐れがあるため、大変危険です。
排気口の周辺を塗装するときだけ養生をしてすぐに外したり、アルミホイルで排気口の外側だけを巻いたりといった対応がなされます。
植物が弱る可能性がある
植物を養生すると、日光が当たりづらくなるため弱ってしまう場合があります。
可能な限り植物を遠くに動かすか、植物の周辺を塗装するときだけ養生をするなど、工夫をするのがおすすめです。
不安であれば、業者にどのような対応を取ってもらえるか確認するようにしてください。
まとめ
今回は、「外壁塗装の養生」について詳しく解説しました。
養生は、外壁塗装の仕上がりを綺麗にし、施工箇所以外に余分な塗料が付かないようにするために、大変重要な工程となっています。
養生が施されている期間は、下地処理を終えてから塗装が完了するまでの、10日間ほどが目安となっていました。
(※天候によって工期が延びる場合もあります。)
養生をしている間は窓が開けられないため、換気をしたい場合は前もって業者に相談しましょう。
また、エアコンができるかどうかも業者によって対応が違うので、エアコンが必要な季節はあらかじめ確認することをおすすめします。
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もちろん、養生に関するご質問にもお答えいたしますよ。
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