屋根塗装について
屋根塗装の費用相場はいくら?安く依頼する5つのコツ
一般的に、10〜15年が塗り替えのタイミングと言われている屋根塗装。
屋根のメンテナンスは大掛かりなため、大きな金額が必要となります。
屋根塗装の費用相場を知っておくと、長い目で見たライフプランも立てやすくなるでしょう。
そこで本記事では、屋根塗装の費用相場について詳しく解説しました。
屋根塗装の相場の他に、以下の内容にも触れています。
・屋根塗装の内訳
・価格が高くなりがちな屋根の特徴
・塗り替えのタイミング
最後に、屋根塗装をできるだけ安く依頼するコツも5つ紹介しました。
ちょっとしたコツですが、実践するかしないかで金額が大きく変わることもあるので、ぜひ試してみてください!
面積ごとの屋根塗装の相場
屋根塗装の費用相場は、一般的な30坪の2階建て住宅で「30〜60万円」とされています。
屋根塗装の相場を面積ごとにまとめたものが、以下の表です。
あくまで目安にはなりますが、予算を組む際の参考にしてください。
建物の面積 | 屋根面積 | 塗装費用の相場 |
30坪 | 74〜104m2 | 30〜60万円 |
40坪 | 100〜140m2 | 40〜80万円 |
50坪 | 124〜174m2 | 50〜100万円 |
屋根塗装の価格は、屋根面積の大きさだけでなく、使用する塗料のグレードや屋根の状況によっても変化します。
業者に見積もりを取ることでより具体的な金額が分かるため、無料見積もりを実施している会社に相談するのも1つの手です。
屋根塗装工事の内訳
ここからは、屋根塗装工事の詳しい内訳について解説していきます。
屋根塗装の内訳は、大きく分けて以下の3つです。
- 塗料代
- 工事代
- 足場代
施工内容をあらかじめ知っておくことで見積書の確認がスムーズにできるので、ぜひ参考にしてください。
塗料代
屋根塗装工事にかかる塗料代は、使用する種類によって大きく異なります。
以下に、屋根塗装に使われる代表的な塗料をまとめました。
価格が安い塗料は耐用年数が短く、価格が高くなるほど耐久性がアップして耐用年数も長くなっています。
価格相場 | 目安の耐用年数 | 特徴 | |
ウレタン塗料 | 1,700円〜/m2 | 8〜10年 | ・安い ・耐用年数が短い ・次の塗り替えまでの期間が短い人におすすめ |
シリコン塗料 | 2,300円〜/m2 | 10〜15年 | ・定番人気 ・価格と耐用年数は平均点 |
フッ素塗料 | 3,500円〜/m2 | 15〜20年 | ・少し高い ・耐久性に優れており、色褪せしにくい ・塩害地域でよく使用される |
無機塗料 | 4,300円〜/m2 | 20〜25年 | ・高い ・耐用年数は抜群の長さ ・取扱いのある業者は少ない |
耐用年数を無視して価格の安さだけで選んでしまうと、またすぐに塗り替えるハメになり、あまり効率的ではありません。
塗料を選ぶ際は、価格だけでなく耐用年数もチェックし、長い目で見たメンテナンス計画を立てることが大切です。
工事代
屋根塗装工事の見積もりには、高圧洗浄や養生工事、廃材処理といった「諸経費」が記載されます。
一般的な30坪の住宅を例に、それぞれの目安をまとめました。
高圧洗浄費 | 20,000〜30,000円 |
養生工事費 | 10,000〜20,000円 |
諸経費 | 40,000〜80,000円 |
雨樋や笠木など、屋根以外の塗装を希望すれば、さらに「付帯塗装工事費」が追加されます。
足場代
屋根塗装の足場代は、30坪の住宅で15〜25万円が相場となっています。
足場は、工事を行う職人が安全に移動したり作業を行ったりするために組むものです。
家の面積の大きさに比例して、足場代も高くなっていきます。
まれに、「足場代無料」と銘打って広告を出している業者もありますが、そのような会社は避けたほうが無難です。
足場代無料と言いつつ、その分をしっかり工事費用に上乗せしたり、雑な施工をして工事費を浮かせたりする悪徳業者が存在するため注意しましょう。
屋根塗装の価格が高くなる屋根の特徴
屋根塗装工事の価格は、屋根の形状によって高くなることがあります。
価格設定が高くなりがちな屋根の特徴は以下の通りです。
- 複雑な形の屋根
- 傾斜のきつい屋根
- 雨や雪が多い地域の屋根
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
複雑な形状をしている
屋根の上に別の小さな屋根が乗っている「こし屋根」や、4方向に傾斜面が分かれている「寄棟・方形屋根」など、複雑な形状の屋根はメンテナンス代が高くなりがち。
養生工事をする箇所が多く、塗装にも技術を要するため、一般的な屋根塗装よりもコストがかかってしまいます。
自宅の屋根の形状がどのようなものか気になったら、プロに現地調査を依頼し、詳しい見積もりを出してもらうのが確実です。
浜翔ペイントではドローンを使用した無料見積もりを行っているので、ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
傾斜のきつい屋根
急勾配な屋根は一般的な屋根に比べて面積が広いため、塗装代金はその分高くなります。
また、一般的な屋根よりも多く足場を組む必要があり、足場代もかさみがちです。
ただ、傾斜のきつい屋根が一般的に採用されている豪雪地帯では、それほど金額が高くならない場合も。
他の住宅と見比べて、自宅の屋根が急勾配だと感じる方は、見積もりを依頼する際に業者に確認すると良いでしょう。
雨や雪が多い地域の屋根
年間雨量や積雪が多い地域の屋根は、防水効果や潤滑性の高さに特化した塗料を使用するため、屋根塗装の金額は高くなる傾向があります。
その土地の環境に応じた塗料を選択することは、家屋の寿命を伸ばすことにも繋がるため、プロによく相談して塗料を選ぶようにしてください。
屋根の塗り替えをするタイミング
屋根の塗り替えのタイミングは、10〜15年前後が目安とされています。
ただ、屋根の劣化具合によっては、目安よりも早い期間でメンテナンスが必要になることも。
ここでは、屋根の塗り替えが必要な劣化症状をご紹介しいます。
ぜひチェックしてみてください。
屋根全体が色褪せている
屋根全体が大きく色褪せてしまっている場合は、屋根塗装を検討し始めるサインです。
屋根の色褪せは、塗膜の劣化によって引き起こされます。
この色褪せを長く放置していると、屋根が汚く見えるだけでなく、屋根全体の耐久性が弱くなる恐れがあるので注意が必要です。
屋根材が割れやすくなったり、屋根全体の寿命が短くなったりすることがあるので、できるだけ早くプロに点検を依頼しましょう。
屋根全体に苔・カビが生えている
屋根全体に苔やカビがびっしりと生えている場合も、メンテナンスが必須です。
苔やカビが屋根に生えていると、雨水が流れにくくなり、雨漏りを引き起こす原因になってしまいます。
苔・カビは、高圧洗浄で落とすこともできますが、除去しきれなかった場合は塗り替えを視野に入れましょう。
屋根塗装を安く依頼する5つのコツ
ここからは、屋根塗装をなるべく安く依頼するコツを5つ紹介していきます。
少しの手間で金額が大きく変わることもあるので、ぜひ試してみてください。
火災保険が使えるかチェック
自然災害が原因で屋根が破損した場合、火災保険の種類によっては保険が適用されることがあります。
破損事由が以下のケースに当てはまるのであれば、一度保険の内容をチェックしてみてください。
- 台風
- 豪雨
- 積雪
- 落雷
- 竜巻 など
ただし、火災保険はあくまで自然災害を理由に生じた損害が対象です。
経年劣化による屋根の破損には適用されないので注意しましょう。
外壁塗装と一緒に依頼する
屋根塗装は、外壁塗装と一緒に依頼することで、家屋にかかる全体のメンテナンス代を抑えることができます。
屋根塗装も外壁塗装も、1回の工事につき足場代が20万円前後発生します。(※屋根の形状や屋根面積により異なる)
そのため、2つの工事を同時に行うことで、足場代の節約につながるのです。
外壁塗装の劣化も気になるようであれば、思い切って屋根塗装と一緒にメンテナンスしてしまいましょう。
外観も一度に綺麗になるため、おすすめです。
また、屋根・外壁塗装を依頼する際は、両者のメンテナンス周期が同時になるような種類の塗料を業者に選んでもらうのも良いでしょう。
価格と耐用年数のバランスを重視する
屋根塗装は、塗料の価格と耐用年数のバランスを重視することが大切です。
安価な塗料は工事費用が抑えられるので一見お得に思えます。
しかし、安い塗料になるほど耐久性が落ちるため耐用年数が短くなり、5〜8年ほどでまた屋根塗装の塗り替えを行わなければなりません。
一方、価格設定が高めのフッ素塗料は、15〜20年ほど持つとされています。
耐用年数が長くなるほど次回までのメンテナンス期間を伸ばすことができるため、塗装工事費用の節約に繋がり、長い目で見てお得です。
塗料選びで迷ってしまったら、価格が平均的で耐用年数も10〜15年と長めな「シリコン塗料」がおすすめ。
ただ、屋根の材質や住環境によって最適な塗料は異なるため、プロの意見を取り入れながら選択するようにしてください。
相見積もりする
屋根塗装を依頼する際は、2〜3社に相見積もりを取りましょう。
価格設定は業者によって異なるため、複数者に見積もりを取ることでどの業者が安く施工してくれるのか見比べることができます。
ただ、他の業者に比べて破格の値段を提示している業者は警戒してください。
見積もりの段階で安さをアピールしつつ、後から追加費用を請求する悪徳業者も存在するので注意が必要です。
相見積もりをする依頼する際は、
- 質問には丁寧に答えてもらえるか
- 返事はすぐにもらえるか
などといった、対応の良し悪しもチェックしておきましょう。
塗装専門の業者に依頼する
屋根塗装は、大手ハウスメーカーやホームセンターなどで依頼するより、塗装専門の業者に依頼する方が安上がりです。
塗装専門業者の多くは、自社スタッフが施工を手がけています。
一方、大手ハウスメーカーなどは施工を下請け業者に依頼するため、下請け料が発生する分工事費用がどうしても高くなりがち。
工事費用を抑えたいのであれば、自社一環で工事を行う塗装専門業者にぜひ依頼してください。
屋根塗装の塗り替えは自分でできるのか
屋根塗装の塗り替えはDIYも不可能ではありませんが、基本的にプロにおまかせした方が無難です。
屋根塗装は高所で行う作業のため、足場を設置やヘルメットの着用など、しっかり安全を確保する必要があります。
作業に不慣れな方が屋根塗装を行うと、足を踏み外して怪我をする恐れがあり大変危険です。
また、屋根の材質によって相性の良い塗料も変わってきます。
素人判断で施工するのではなく、費用をかけてでもプロの職人にお願いする方が安心です。
屋根には、家屋を雨風から保護する大切な役割があります。
ご自身の体や大切な家屋を守るためにも、屋根塗装工事は業者に依頼するようにしてください。
まとめ
本記事では、屋根塗装工事の相場費用について詳しく解説しました。
屋根塗装の相場は、30坪の2階建て住宅で30〜60万円が相場です。
ただ、使用する塗料の種類や屋根の形状などによって価格は大きく異なります。
詳細が気になる方は、無料で見積もりを行っている業者に調査を依頼するようにしてください。
屋根塗装を安く依頼するコツには、以下の5つがありました。
- 火災保険が適用されるか確認する
- 屋根塗装はなるべく外壁塗装と同時に行う
- 価格と耐用年数のバランスを重要視する
- 2〜3社に相見積もりをする
- 塗装専門業者に依頼する
時間が許す方は、ぜひ本記事でお伝えしたことを参考にして、お得に屋根塗装のメンテナンスをしてください!
浜翔ペイントでは、屋根の状態をドローンでしっかりと調査し、無料でお見積もりを算出しております。
施工後は、安心の定期メンテナンスでしっかりとアフターフォローをさせていただきます。
お見積もりはLINEで簡単にお問い合わせができますので、屋根・外壁塗装を検討されている方はぜひお気軽にご連絡ください!